スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(Supercalifragilisticexpialidocious)
リチャード・M・シャーマン, ロバート・B・シャーマン 作曲 
(Richard M.Sherman/Robert B.Sherman)
星出尚志 編曲

New Sounds in Brass

 

この曲は題名のほうが有名かもしれません。1964年の映画「メリーポピンズ」の劇中で歌われている曲で34文字もあります。よく言われている一番長い英単語ではないけど(もっと長い英単語がある)、有名な長大語です。

 

軽快なリズムでスタートする曲はトランペットのメロディにクラリネットのチャラチャラした飾りを経て、サックスのメロディへ。その後はクラリネットも含めた木管群のメロディです。

 

そしてクラリネットのソロ!割と長めでおいしいソロがあります。テンポが早いから難しいけど音はそれほど高くもなく吹きやすい音域なのでいいソロですね~。そしてトロンボーンのソロへと続きます。こちらもかっこいいソロ!

フルートのかわいらしいメロディのあとに短いけどチューバの目立つソロがあります。その後は金管のメロディ裏で連符で死ぬクラリネット 笑。あ、そこまで難しくはないですけどね。

 

最後は急に気だるい感じになって金管が活躍です。その後は木管がかわいらしく決めた後、勢いよくフィニッシュへ。という感じの曲です。

 

演奏会でやるにはもってこいの華やかで見せ場のある曲ですね。ソロが目立つのでお客さんも奏者もドキドキ。

 

この曲は高校2年の定期演奏会でやりました。ソロは3年生で唯一のクラリネット男子の先輩でした。クラリの持論ですが、吹奏楽部の男子って2つのタイプに分かれて、音楽の才能の塊で楽器が上手い男子全然音楽の才能ないけど兎に角いいやつ男子がいると思うんですが(失礼?)、先輩は後者でした。

 

だけどこれも持論なんだけど、男子ってソロまかされて当日まで本当にできなくてやばい状態でみんなに心配されながら本番迎えるのに、本番ではまさかの今までで一番上手い演奏してみんなを感動させるっていうところありません?!私はこの事象3回は経験してます。

 

まぁソロって本番が一番上手にできるか、練習では上手に出来てたのに本番に限って失敗するかのどっちかみたいなところありますけれどね。そりゃ練習中へただったなら本番では他の演奏者的にはおぉ~ってなる演奏になるのは当たり前っちゃ当たり前だけど(集中力が違う)。

 

なんにせよ、ソロってやるほうも見てるほうも緊張しますよね~。頑張れ~って心の中で応援しながら演奏した思い出の曲です。また演奏する機会があったらソロやってみたいなと思えるクラリネットにしてはかっこいいソロだと思います。

 

最後にどうでもいい話なんですが、演奏会で曲紹介のときに司会をやってくれた男の先輩がすごいたどたどしい司会っぷりで「スーパー、カリフラ、ジリスティック、エクスピ、アリドーシャス」ってなんでそこで区切ったーーーーっ!!という読み方をしていて笑いを堪え切れなかったという思い出もある曲です 笑。

 

 

ニュー・サウンズ・イン・ブラス ’93

 

 

 


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